筋肉痛が教えてくれたこと

新年明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い致します。
さて、昨年末、実家の鹿児島に帰った際、屋久島世界自然遺産・縄文杉へも行ってきました!
標高1396m。往復22kg 内17kgがトロッコ道。
いやぁ、長い長い道程でした(T ^ T)
早朝4:50ガイドさんにお迎えに来ていただき、6:00に登山スタート。真っ暗なので、ヘッドライトで足元を照らし、ひたすら長い長いトロッコ道を歩きます。このトロッコ道は、切った屋久杉を運ぶために大正時代にできたそうです。
最盛期は、この深い森の中に集落があり、小学校もあり、その跡地に校門が残っていました。
江戸時代、農地が狭い屋久島では、米の代わりに年貢として納めていたのが屋久杉だったそうです。鹿児島出身でありながら全く知りませんでした。
江戸時代には、チェーンソーものこぎりもなく、斧で何日もかけ切り倒し、屋根の材料として使える真っ直ぐな部位を森の中で板状にして、屋久杉を担いで山を降り、港まで運んだというから凄いです!
ガイドさん曰く、江戸時代に屋久杉を切り、その切り株が残っていたからこそ、切り株の上に、2代目、3代目の屋久杉が、200年、300年と育ち、素晴らしい造形美を作り出していると。
だから、1本の木に見えているけれど、切り株を見ると幾つもの年輪が重なっているのがわかります。
ただただ、自然が作り出した造形美に見とれるばかりで、本当に美しい。
何千年の時を、何千万年もの時を経て、私たちを魅了させてくれる美しき命の森に感謝です。
*屋久島は、今から1400~1500万年前、ユーラシアプレートの下からマグマが貫入し、冷え、固まって できた花崗岩が海底堆積物もろとも上昇し、ついに高い山を持つ島になったと言われており、宮之浦岳は九州で最高峰の山です。

しかし!
トロッコ道をスタートして間もなく、小雨が雪に変わり、滑る!滑る!
2~3年振りの登山で、ちょっと登り切るかな?
と、不安な上に、雪~~~~~~。
頭の中で、たらーっと冷や汗が!
「大丈夫、大丈夫、余裕、余裕」と自分を励ましながら登って降りてきました。
朝6時に登り始めて、戻ってきたのが17:00頃。約11時間の工程でした。
まさか、ここまで、雪が降りっぱなしで、積もるとは思ってなかったガイドさんと私達。
滑り止めのアイゼンも、完全防備の雨具もなく、
中からの汗と雪で、体もグッショリ、リュックも、リュックの中もグッショリ。
零下の中、長~いトロッコ道で同じ姿勢で歩いたせいで、血行不良となり、軍手をはずしたら、手のシワが見えないほどに浮腫んでいました。
そう、そして、帰りの車に乗り込むのがやっとなくらいのひどい筋肉痛になっていました!
翌日も、5時間コースの白谷雲水峡に登ったので、2日経った今も筋肉痛です(泣)

本当に大変な縄文杉登山でしたが、雪の縄文杉を見れたのは、逆にものすごいラッキーでした。
それは、登山入口までの道路が雪で封鎖されると登山そのものができなくなるからです。
私たちは、ラッキーなことに登り始めてから雨がアラレに変わり雪が降り始めたので、雪の中を登ることができたのです。
まあ、予想外の展開で、かなり大変でしたが、なかなか遭遇できない雪の縄文杉登山は、貴重な経験となりました。
2018年の締めくくりに、この体験は感慨深いものがあります。
今の私には難しい、できそうもない、簡単に諦めてしまいそうなことでも最後までトライすることの大切さ!すぐ、逃げようとする心の弱さを
2019年は、心の弱さを認めながらでも大変なことに挑戦せよ!
と、今の私に一番重要なことを教えてもらったのかもしれません。
最古の時を経て、筋肉痛が教えてくれたこと。
これを心に刻んで、新たな2019年を進んで行きたいと思います。
2019年、今年もどうぞよろしくお願いいたします。

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