プラスチックをむしゃむしゃ食べる菌がいる!?

突然ですが、プラスチックをむしゃむしゃ食べる微生物(バクテリア)がいるのをご存知ですか!?

軽くて安く、しかも丈夫という素材として、私たちの生活に欠かせないプラスチックですが、世界の海には毎年800万トンものプラスチックごみが流出しており、深刻な問題になっています。

海に漂流しているプラスティックが砕かれて細くなったものを、海鳥や魚が飲み込んだりして生態系にも影響が出始めています。

プラスティックの問題は、木材などと違って、プラスチックは自然界で分解されないので、いつまで経ってもゴミとして残り続けることです。

ところが!!

2016年、ペットボトルなどの素材であるポリエチレンテレフタラート(PET)を分解して栄養源にするバクテリアが発見されたのです。

この研究成果は、アメリカの学術雑誌『Science』に掲載されました。

しかも、このバクテリアを発見したのは、日本の京都工芸繊維大学と慶応大学の研究者たちです!!

プラスチックは、ある分子が鎖のように何個も連なって一つの大きな構造を作り上げた「ポリマー」と呼ばれるものの一つです。

主に炭素でできていますが、自然界にも「主に炭素から成るポリマー」は広く存在しており、たとえば食物繊維の正体「セルロース」も含まれます。

セルロースを分解できるバクテリアは、実は、自然界に広く分布していますが、これはバクテリアがセルロースを栄養源にできるように進化してきた結果であると考えられています。

このバクテリアは、発見された堺の地名を取り「イデオネラ・サカイエンシス201-F6株」と名付けられました。

すごい発見ですよね!!

さらに、英ポーツマス大学と米国立再生可能エネルギー研究所(NREL)の共同チームはもともと、日本で見つかったプラスチック分解菌の研究に取り組んでいたのですが、昨年、2018年、この細菌が持つ酵素の構造を研究する過程で偶然、PETをより強力に分解する新種の酵素が検出されたんです!!

さらに、東京農業大学名誉教授で発酵の神様と呼ばれる小泉武夫博士は、著書の中で、「この地球上のすべての問題を発酵が解決出来る」と謳っていらっしゃいますが、菌微生物が生み出す酵素の力に、明るい未来を感じます。

菌=バイキン=良くないもの

という誤った意識から、菌と共生することが、自身の健康そして、地球の健康へと繋がっていくという常識にそろそろ切り替えていく時期だと思います。

アティーバでは、健康の要である「腸と腸内細菌」の働きについて、日々、実践を繰り返しながら、「食と健康」に関心の高い皆さんと一緒に、楽しく勉強をしています。

もし、憲司さんも、腸内細菌の働きや「食と健康」の関係について深く知りたいということであれば、ぜひ、オンライン説明会にご参加下さい。

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